花とうねり
スピードの中で 生きている 僕たち
加速していく うねりに
翻弄されっぱなしなら
もう少し 落ち着こう
花は 時を 誤らずに 咲き誇る
そんな そんな か弱さで
人混みの中で
独りが満たされる
一人きりの淵で
愛に満たされる
そんな そんな か弱さで
生きている 君が 好きだよ
月夜の雫みたいなものだ
もどかしさが
心を育てるのさ
やりきれなさが
心を広げるのさ
僕が君と交わした
君が僕と交わした
約束なんて 月夜の雫みたいなものだ
素と正
なんていうかさ
素直さは可愛さだけど
正直は痛し痒しだ
narcissism
言いたいことばかり 考えていても
言いたいことばかり 繰り返していても
何も救われないということ
自己愛は とても 不器用に
自分を愛することを 学ばせる
時には痛みを 誰かのせいにして
時には傷跡を 自分だけのものにして
傷跡
傷跡は 痛みを 加速する
買い被り過ぎだ
僕は 弱いよ
満ちた月に恋する桜と
さらり さらり
揺れて告げる 恋の音に
あなたは ただ 光をこぼす
愛より かすかな 弱さと
恋より ひそかな 脆さで
想い 咲き誇らして
すぐに散る この桜花
雲もない 夜空で
横笛を吹くような
風の音だけを 漂わせ
あなたは 幾月 見てきたのでしょう
あなたは 何を 思ってきたのでしょう
そんな あなた達を
私は 幾多の命を紡ぎ
見上げてきたのでしょう
きっと それは 幸せで
きっと それは 孤独で
きっと それは 優しくて
きっと それは 永遠で